でも、今日はお父さんを送り出す日。


だから、最後にお父さんの顔をちゃんと見ておきたい。




「……じゃあ、そろそろ行こうか」


「……うん」




私たちは、不安な想いを抱えながらお通夜の会場へと向かった。


―――――…




「……お父さん。お父さん」


お父さんの顔をジッと見つめる。