「私の顔は、刹那と違って『業界内では公然の秘密』って言うヤツですから。
刹那の顔用のメンテナンス用具を自分のもの、として持ちあるけるようになりました」
だから、パソコンや機械も楽屋に置きやすくなった上。
公然と顔のスペアまで持ち歩けるようになったと刹那さんは言った。
「スペア!?」
「私の顔です、泉川さん。
午後の撮影を続けるために、刹那には、私の顔を使ってもらいます。
もともと、本当に刹那のスペアの顔でしたし、少しの加工で刹那に使えます」
そう言って那由他さんは、肩をすくめた。
「もちろん。
こんな風に装備が充実できるようになったと言っても、刹那の秘密がバレるのも時間の問題なのでしょうが。
世間の目をごまかせる理由が増えたなら。
刹那が役者で居られる時間もまた増えるはずだと私は信じてます」
「……兄貴」
「刹那が苦労して、ここまで来たことを私は誰よりも判っているつもりです。
私の命と、刹那を支えるこの顔は。
事故で亡くした最愛の人の形見でもあります。
ですから、私は。
刹那には、役者としての命が尽きる、その瞬間まで。
ずっと俳優でいて欲しい、と願っています」
刹那の顔用のメンテナンス用具を自分のもの、として持ちあるけるようになりました」
だから、パソコンや機械も楽屋に置きやすくなった上。
公然と顔のスペアまで持ち歩けるようになったと刹那さんは言った。
「スペア!?」
「私の顔です、泉川さん。
午後の撮影を続けるために、刹那には、私の顔を使ってもらいます。
もともと、本当に刹那のスペアの顔でしたし、少しの加工で刹那に使えます」
そう言って那由他さんは、肩をすくめた。
「もちろん。
こんな風に装備が充実できるようになったと言っても、刹那の秘密がバレるのも時間の問題なのでしょうが。
世間の目をごまかせる理由が増えたなら。
刹那が役者で居られる時間もまた増えるはずだと私は信じてます」
「……兄貴」
「刹那が苦労して、ここまで来たことを私は誰よりも判っているつもりです。
私の命と、刹那を支えるこの顔は。
事故で亡くした最愛の人の形見でもあります。
ですから、私は。
刹那には、役者としての命が尽きる、その瞬間まで。
ずっと俳優でいて欲しい、と願っています」



