「イケメンであるはずの『刹那』がこんな、醜い顔で驚いたろう?」
刹那が皮肉っぽい口調で話した。
喋ると、刹那の顔の皮膚のすきまから口が現れる。
「……一年前。
パパラッチが俺に山ほど、しつこく張りついていたのは、この顔が撮りたかったからだ。
今は、少し落ち着いている、と思ってたけど甘かったな。
撮影用小道具に本物が混ざっていたのも。
仕組まれたものかもしれない」
「……刹那」
那由他さんの手をはずし、呟いたわたしに。
刹那は自分顔をはっきり、見せて言った。
「顔をそむけたくなるほど、醜いか?
おぞましいと思うか?
……だけども、アイツは……死んだ俺の彼女は。
この顔を知ってなお。
……俺を愛してくれたんだ……!」
刹那の血を吐くかと思うほどに強く、静かな叫びに巻き込まれ。
わたしの心を突き刺した。
確かに、刹那は恐ろしいほどに、醜くかった。
けれども。
……良く見ると。
やっぱり、細い皮膚の間に、目も見えた。
悲しいほどに澄んだ。
刹那の素顔の中で、最も綺麗で……いや。
今まで誰の目にも見たことも無いほど美しい瞳が、わたしを見ていた。
刹那が皮肉っぽい口調で話した。
喋ると、刹那の顔の皮膚のすきまから口が現れる。
「……一年前。
パパラッチが俺に山ほど、しつこく張りついていたのは、この顔が撮りたかったからだ。
今は、少し落ち着いている、と思ってたけど甘かったな。
撮影用小道具に本物が混ざっていたのも。
仕組まれたものかもしれない」
「……刹那」
那由他さんの手をはずし、呟いたわたしに。
刹那は自分顔をはっきり、見せて言った。
「顔をそむけたくなるほど、醜いか?
おぞましいと思うか?
……だけども、アイツは……死んだ俺の彼女は。
この顔を知ってなお。
……俺を愛してくれたんだ……!」
刹那の血を吐くかと思うほどに強く、静かな叫びに巻き込まれ。
わたしの心を突き刺した。
確かに、刹那は恐ろしいほどに、醜くかった。
けれども。
……良く見ると。
やっぱり、細い皮膚の間に、目も見えた。
悲しいほどに澄んだ。
刹那の素顔の中で、最も綺麗で……いや。
今まで誰の目にも見たことも無いほど美しい瞳が、わたしを見ていた。



