完璧に治すために全力を尽くすので、皆さんは退室願います、と。
那由他さんの言葉に、映画製作スタッフは、二人を残して心配そうに楽屋から、出て行った。
わたしも、ぞろぞろと出ていくヒト達の後に続いて退室しようとして……がしっと掴まれる。
見れば。
片手で傷を抑えたままの刹那に、わたしは腕を掴まれていた。
「なにを……」
するの、と戸惑うわたしに、刹那は傷ついた顔で、凄惨に笑った。
「あんたは、さっき。
なんで、俺がこの映画を最後に俳優をやめるのかって、聞いていたな」
「え……ええ、まあ」
かくかくとうなづくわたしに、刹那は鋭くささやいた。
「皆が出て言ったら、その理由を、教えてやる」
ところが。
刹那のセリフを聞いた那由他さんは、なぜか。
傷を自分で修復する、と宣言した時よりも、大分心配そうに表情を曇らせた。
「……いいんですか、刹那?」
「いいんだ。
恋愛講座の第一歩は、まず相手を良く知るってことだから。
それに、こいつなら。
もし何かマズイことがあっても、口を封じることができる、だろう?」
那由他さんの言葉に、映画製作スタッフは、二人を残して心配そうに楽屋から、出て行った。
わたしも、ぞろぞろと出ていくヒト達の後に続いて退室しようとして……がしっと掴まれる。
見れば。
片手で傷を抑えたままの刹那に、わたしは腕を掴まれていた。
「なにを……」
するの、と戸惑うわたしに、刹那は傷ついた顔で、凄惨に笑った。
「あんたは、さっき。
なんで、俺がこの映画を最後に俳優をやめるのかって、聞いていたな」
「え……ええ、まあ」
かくかくとうなづくわたしに、刹那は鋭くささやいた。
「皆が出て言ったら、その理由を、教えてやる」
ところが。
刹那のセリフを聞いた那由他さんは、なぜか。
傷を自分で修復する、と宣言した時よりも、大分心配そうに表情を曇らせた。
「……いいんですか、刹那?」
「いいんだ。
恋愛講座の第一歩は、まず相手を良く知るってことだから。
それに、こいつなら。
もし何かマズイことがあっても、口を封じることができる、だろう?」



