ダンディ★ライオンの秘密の恋愛講座

 刹那は、もともとスタントマンだって言っていた。

 スタントマンは、映画とか、ドラマで俳優の代わりに、危ない事をやる無名の裏方だ。

 けれども。

 顔と名前を出して、自分で考えたアクションを、サーカスのショウみたいに観客に見せることもある。

 何台もの燃える車の上を、バイクで飛ぶとか。

 爆破されるビルから、下に敷かれたクッションに飛び降りる、とか。

 刹那みたいに、俳優に転向できるスタントマンなら。

 もともと後者のような、派手なコトをやってたっておかしくない。

 そのためには、ガソリンや、火薬の量なんかの綿密な調整がいるみたいだから。

 昔の名残でパソコンの一台や二台、楽屋に置いてあったとしても、別に不思議じゃないんだけども。

 それにしては、余計なものがごたごたとついていたりして、何か変だった。

「やっぱり、黙って触ったら、怒られるんだろうな」

 誰もいなくても、あの、刹那のコトだ。

 キーボードに触らなくても、マウスの置いてある位置が少しずれてるだけで、文句の一つでも言いそうだった。

 わたしは、それ以上パソコンを調べもせずに、セリフの確認をはじめた。

 だって~~