君に届けたくて




「ダメよ……。
これ以上叶斗君に迷惑を
かけられないし、
引っ越しの準備をしないと
いけないのよ!!」


確かにお母さんの言う通りだ。


ごめんね…叶斗兄ちゃん。


助けてくれてありがとう……。



私はこの日以来叶斗兄ちゃんに
会うことはなかった。