君に届けたくて




「ケホッ……」


私は水を吐き出し、
目を覚ました。


私、助かったんだ……。


叶斗兄ちゃんは?


辺りを見渡すと、
叶斗兄ちゃんの姿がない。


その代わりにお母さんの姿が
あった。