君に届けたくて




「わ、私は撮らなくていいよ…」


「何で?」


不思議そうに叶斗兄ちゃんは
聞いてくる。


「だって……
写真写りが悪いんだもん」


叶斗兄ちゃんに聞こえないくらい
小さな声で呟いたつもりだった。


けど、
ちゃんと叶斗兄ちゃんには
聞こえたみたいだった。