君に届けたくて




「『叶斗』?
私、同じ学年の子で
そんな名前聞いたことないよ」


「そっか……。
じゃあ、先輩か後輩なんだ…」


「何、何?
もしかして玲美の好きな人?」


菜実は顔を輝かせながら、
積極的に聞いてきた。