ん!?


俺は目を疑った。


ここは廃校になってから
人通りが少ない。


それなのに誰かが
桜の木にもたれかかっている。


誰だろう…?


俺はそっと桜の木に近づいた。


そこには小さな女の子が
木に寄りかかって
すやすやと寝息をたてて
寝ていた。


この辺では見かけない子だった。