「桜の木も無くなっちゃうん
だよね……」


「うん…」


修也はうつむきながら
呟いた。


「なんとか…
なんとかならないのかな?
あの時……
桜の木が『サミシイ』って
言ってたの。
せめて、
『サミシイ』なんて
言わせたくないよ……」