咲き乱れる桜の木の下で




「あたし、選ばれたの。
桜の精として桜の木と
共に生きていくの」


一瞬、何が何だか
分からなくなった。


「…桜花、ふざけないで
体育館に行かないと」


私は桜花に手をさしだした。


ペチンッ


桜花は私の手を軽く叩いた。