見慣れた街並みを離れて、2時間程が経つ。 緑が多くて、周りの家々は赤い屋根に白い壁。 まるで風景はヨーロッパ。 『白城村(しらきむら)へようこそ』の看板に誘導され、車に揺られながらデコボコ道を進んでいく。 「一回こんな場所に住んでみたかったのよねー 」 お母さんの声が弾んでいる。 「すごいカッコイイよねー! 」 私の隣でお姉ちゃんがはしゃいでる。 来る前は「田舎なんかに行きたくない」とか言ってたくせに。 私は呆れた顔でため息を付いて窓の外を見た。