君は僕のお姫様  〜紫月妖怪退治〜


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マーナオが地面に「瑪瑙」と書くと、
むらさきは不思議そうにそれを見た。

「少しは分かると思っていましたが、これ、わからないです」
残念そうにそう言った。

「俺の故郷ではマーナオと読む。石の名前だ。
ココではめのうと呼ぶ石らしいな」

マーナオがそう言うと、むらさきは一つ一つ確かめるように発音する。
「マーナオ」

「あぁ」
マーナオが頷いて応えると、むらさきは微笑んだ。

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