……かなり疲れてる、とか?
疲れさせた……とか?
つぅか……変な事強要とかしてたらやべぇよなぁ……。
すがすがしい朝とは不似合いに、嫌な予感に不安が向かいだした時。
視線の先で市川が瞼を上げた。
「……市川?」
まだ完全に目を覚ましていない市川に優しく声をかけると、市川の瞳が俺を捕らえる。
「んー……先生、最悪……」
「……」
やっぱ俺、何かとんでもない事―――……?
「市川、俺昨日……」
「昨日、先生キスした途端に寝ちゃって、ベッドに運ぶの超大変だったんだからね?」
「は? ……まじで? 寝たの? 俺」
「そうだけど……?
っていうか先生お酒臭いよ。お酒とタバコの混ざった匂いがする……」
「あ? ……ああ、ごめん」



