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「……は?」
翌朝5時40。
ベッドの中で目を覚ました俺は、目の前に広がる光景に眉を潜めた。
……いや。待て。
目の前には気持ちよさそうに眠る市川の姿。
そして同じベットに横になっていた自分。
「……」
同じベットで寝て、自分が何もしないなんてまず考えられない。
信じられない光景に、片手で頭を抱える。
くそ……覚えてねぇ。
記憶を辿っても、市川にキスをしたところまでしか記録されていない。
その後自分が何をしたのか、全く覚えていない。
……何度考え直しても。
心からのため息を吐き出しながら、頭を抱えていた手をゆっくりと下ろして、視線を市川へと移す。
すやすやと眠る市川に手を伸ばして、その手で頭を撫でた。
起きる様子を見せない市川に、不安は募るばかり。



