「実姫? なに? そんなにびっくりした?」 「……え、あ、うん」 身体の動きすら停止したあたしを勘違いした諒子に、慌てて頷く。 でも、あたしの全神経はメールに向けられたままだった。 止まっていた時間がようやく動き出して、まるでこれが現実だって伝えるように心臓がドクンドクンと騒ぎ出す。 from。a.skyXXX@XX sub。 ――――――――――――― キミと矢野先生、 付き合ってるらしいね。 ――――――――――――― 嫌なリズムが、身体を支配していた。