甘い魔法②―先生とあたしの恋―



「ここで生活できたおかげで、結構節約できて金も貯まったし。

いつまでもここにいるわけにもいかないから、市川の卒業がいいきっかけだと思って。

もう、部屋も決めてある」


話が急すぎて、頭がついていかない。


あたしが卒業したら、当然あたしはここには住めない。

だから、先生をひとりにしちゃう事が気になったり、

あたしが出て行った部屋に、誰か他の女子生徒が住み始めたりしたら嫌だなって思ったりはしてた。


先生も部屋を出るっていうなら。

少なくともあたし以外の誰かと一緒に住むって心配はなくなるし、反対する理由なんかない。


けど……、この寮に先生がいなくなる事を考えるだけで、胸を掴まれたみたいに苦しくなった。

すごくすごく……、苦しくなった。


「そっか……。

でも、そうだよね。そっか……」