甘い魔法②―先生とあたしの恋―



「逃げないでよっ……先生。

あたしは、秋穂ちゃんの言うように、先生の事分かってあげられない。

何も言わない先生に、欲しい言葉をかけてあげる事なんてできない。


だから……、不安ならちゃんと言ってよ。

心配な事とか、苦しい事があるなら言ってよ。

一人で我慢しないで……っ。

一人で苦しいなら、あたしを信じて相談してよ……」

「……ごめん」

「先生のやきもちとか……、少し大げさだなって思った事もある。

けど、あたしは、それを嬉しいって思ってたよ。

先生がつらそうな顔するから、それが心配だっただけで……、先生のやきもちは、いつだってどんなに嫉妬深くったって嬉しかったよ」

「市川……」

「それくらい、先生が好きなんだよ……っ!

先生を好きだっていうあたしの気持ちを、信じてよ……っ!


あたしから、逃げようとしないで……先生。

こんなに、好きなの……」