甘い魔法②―先生とあたしの恋―



恐怖からなのか、声が震えてすぐには答えられそうもなかった。

けど、それでもなんとか言葉を繋ぐ。


「で、でも、ちゃんと断ったよ……?

先生が不安に思う事なんて何も……、」

「断った? ……じゃあ、なんであんな風に話しかけてくるんだよ」

「そんなの知らないよ、あたしだってびっくりしてたとこだもん……。

先生、それよりまずいよ、こんなところでこんな……。

離し―――……っ?!」


周りを気にして、先生の手から自分の手を振りほどこうとした瞬間。

先生の力が強まった。


そして、すぐにあたしの唇を先生がキスで塞ぐ。


「…や、ぁっ…、んぅっ……っ、!」


先生の力は、暴れたってどうにもならないほどにあたしを押さえつけていて……。

抵抗したって敵うような力じゃなかった。