甘い魔法②―先生とあたしの恋―



「『大体、チョコってなんかえっちだもん』か。

何考えてんだか。今の女子高生は」

「……っ、何も考えてないっ!」

「ムキになってるし。

しょうがねぇから付き合ってやるよ。市川のイケナイ妄想に」

「だからっ……んぅ…っ!!」


そう言った先生は、あたしの口の中にチョコを押し込んだ。

持っていた指ごと。

そして戸惑って見上げるあたしに、微笑みかける。


「市川が早く食わねぇから溶けちゃったし。

だから俺ごと食っていいよ」

「……っ」


押し込まれた指は、口内のごく浅い場所までしか入れられてないから、苦しさだとかそんなのは感じないけど。

呼吸がどうとかよりも問題なのは……、ハンパない羞恥心の方。

それでも逆らえないのは、先生が発してる雰囲気のせいだ。


笑みに含まれた色気が、妖艶にあたしを誘う。