あたしの懸命でへたくそな告白が終わっても、先生は何も言わなかった。
微動だにしない先生に恥ずかしさと不安が交じり合って、あたしは先生に巻き付けていた腕を解く。
そして、先生を覗き込んだ。
「先生? 何か言ってよ。恥ずかし……」
あたしの言葉を遮ったのは、先生の胸。
覗き込んだ瞬間に力強く引き寄せられたせいで、あたしは勢いよく先生の胸にぶつかった。
咄嗟に身体を起こそうとしても、背中に回された先生の腕がそれを止める。
「……なんで急にそんな事言い出したんだよ」
胸から響く先生の声。
穏やかに聞こえる声に、あたしは少し考えてから答える。
「諒子に、スキンシップとか言葉で伝える事が大切だって言われて……。付き合うようになってから言ってないなって思ったから。
……必要なかった?」
あたしの問いに、先生は少し笑ったみたいだった。
優しい音色の声が耳をくすぐる。



