「サラ!」


「パパ!?」


父は顔を青くして眉を寄せていた。


「サラ!止めるんだ。今、お前とそのヴァンパイアは人間だ。もしキスしたらどうなるか忘れた訳では無いだろうな?」



『人間と人魚のハーフが人間にキスをしたとき、人間の血が濃くなり二度と人魚には戻れない。』



そんな事わかっていた。


父と離れて暮らすのは寂しいし大好きな海から離れるのも辛い。