「ではご老人。赤い真珠の事はご存知ですか?」


エレスがそう聞くと、お婆さんは「知ってるさ」と頷いた。


「赤い真珠とは人魚の宝玉であろう?あの伝説は実際にあった事じゃしな…」


「「えっ?」」


私とエレスは、驚いた。


「本当にあった話?」


「ああそうじゃ。現に私の先祖は人魚だと聞いておるしな…。」


「お婆さんの先祖が人魚!!」


目を開いて私が口を開けているとお婆さんは、話をしてくれた。


「伝説とは少し違うんじゃがな…」