渇望
恋愛(ピュア)
完
0
- 作品番号
- 373799
- 最終更新
- 2010/11/05
- 総文字数
- 258,918
- ページ数
- 394ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 1,445,034
- いいね数
- 0
濁った街で生きていた。
渇くほどに求めてた。
傷と、弱さ。
欲望が渦をなし
ぞれぞれを苦しめる。
夜の世界の果てに
見つけたものは何だったろう。
今はもう会うことのない
かつて大切だった人たちへ――
この作品のレビュー
過去の記憶から、 それぞれがもがき、苦しんでいた。 濁った街で、皆が何かを抱えていた。 ただただ素直に、自分の思うままに生きることができたなら。 けれど人間は不器用で。 過去の傷は消えないけれど、 それと向き合い前に進んでいくこと。 過去があるからこそ現在があり、未来へ繋がる。 無駄な時なんてない。一生の日々の全てが意味のあるものばかり。 彼、彼女達の姿が本当に痛々しくて涙しました。 けれども不器用で、もがきながらもそれぞれが新たな一歩を踏み出す。 彼、彼女達の渇望の先を 最後まで見届けてあげて下さい。 人との出逢い、そして日々を大切にしたくなる作品でした。ユウさんいつもありがとうございます。
ある町、 そこで百合達は出逢う。 濁った町だった、欲望に塗れて…ネオンが光っていてもそこにいる人達の瞳には光がない町。 だけど、そんな町が彼女達の唯一の居場所だった。 過去の傷、ずっと続く痛み、それらが彼女達をずっと苦しませていたから。 そんな中で彼女達が渇望したもの。それは何だったのだろうか。 ――とにかく痛いです、ページを捲る度に、痛くて痛くて……。どうして彼女達はこうでしか生きられないのだろうと思ってしまいます。 愛や欲望、弱さ…相手を想う気持ち。一言では語れない…人間のすごく深いところにあるものがリアルに描かれていて。 だからこそ、痛い中に大切な何があって……。 彼女達の渇望したものを、最後まで見守ってあげてください。 是非ご一読を。
この作品の感想ノート
■真亜耶さん
感想&レビュー、ありがとうございました。
こちらこそ、そのお言葉のおかげであたたかい気持ちになれます。
一番に真亜耶さんの書き込みを見た時、不覚にも泣いてしまった自分がいました。
長々とお付き合いいただいたこと、感謝です。そしてこれからもよろしくお願いします。
■ろこちゃんさん
こちらにも、感想&レビュー、本当にありがとうございます。
私も、自分だったり周りだったりを投影しながら書いたので、それぞれのキャラクターに思い入れがあります。
だからこそ、そのお言葉をいただけただけで、満足です。
いつもありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いします。
泣きながら読みました。祈りながら読みました。若い頃は特に、無駄に傷ついて傷つけあって存在を確認しあったりするけどリアルに自分と重なったり親の立場に立って見てしまったり心情的に“忙しかった”です。ラストの切ないながらも爽やかな幸せ感が嬉しかったです。大変な中で更新お疲れ様でした!
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