マモルは目を輝かせている。
この男、爽やかな優男と見せかけて、本当はものすごくエロいのでは?
ゲイだからってナメてたけど、ものすごいことをされたらどうしよう。
初めてでもないのに緊張する。
「まだ浸かるのは無理。背中、彫ったばっかだし」
もう逃げないと決めたのに、尻込みしてしまう。
だって、本当に好きな人と……というのは初めてだ。
「じゃあシャワーで我慢する。繋がった鳥の脚も見たいし、サエに触りたいし」
「さわっ……?」
どこを? どんなふうに?
想像してしまい、顔が熱くなる。
「前みたいに、たくさんチューしよう」
マモルは満面の笑みだ。
ゲイのくせに、何なんだよ。
受け専門って言ってたからすっかり受け身なタイプだと思っていたけど、案外そうでもないみたいだ。
あんまり期待しないでほしい。
あたしは自分の体に自信があるわけじゃない。
「恥ずかしいことを爽やかな顔で言うなよ」
「俺は別に恥ずかしくないけど」
「あっそ……」
そう呟きながら漏らす甘味のあるため息は、都会の冷たくて汚れた空気に溶けていった。
繋いだ手と赤くなった顔、そして心がぽかぽか温かい。
きっとこれが愛の温度だ。
fin



