マモルの顔を見ると、ますます泣きそうになる。
悔しい。本当に悔しい。
どうしてマモルが辛い思いをしなければならなかったのか。
あたしが幸せになれないのは、これまでにはたらいてきた数々の悪事の報いだと納得していた。
じゃあ、マモルが一体何をしたというのか。
自然界に背いて同性と恋をしたのがいけなかったとでもいうのか。
そんなはずはない。
マモルはあたしの指に挟まっている灰の長くなったタバコを奪って灰皿に押し付け、涙をこらえるあたしの顔を隠すように抱き寄せる。
あたしの視界は真っ暗になった。
「今更何を言っても、許してもらえないのはわかってる」
ジョージの声が部屋に響く。
そうだ。誰が許してなんかやるか。
「だからできる限りのことはするつもりなんだ」
「シンさん」
ジョージを呼ぶマモルの声の振動が触れ合っているあらゆる部分から伝わってきて、うるさいくらいに響く。
「俺はもう、十分シンさんから受け取ってきた。住む家も、金も、すごく助かってる」
「マモル……」
「俺は別に、シンさん以外の人と恋愛ができないわけじゃないし、他の仕事ができないわけでもない。一番好きだった人と一番やりたかったことを失ってしまったけど、それって別に、珍しいことじゃない」



