「だから、名前忘れてるだろうからそれで通じる。むしろそれ以外じゃ通じないから、蓮の女候補ってことで……」

「こ、候補……?」

「テメェ……」


あ……蓮くんお怒りモード突入しちゃったかも〜……。


「あ、暁さん、ありがとうございました!それでは失礼します!」


あたしは逃げるように去った。


蓮くんの女候補。

蓮くんの彼女候補。

蓮くんの……!!


に、にやけちゃう!


誰か助けて!

この妄想を止めて!


今日は笑って藍のお見舞いに行けた。


そう言えば最近あたしは笑顔が増えたと思う。

……蓮くんのおかげだね。