「木岐さんは俺らのグループのリーダーの親友で、族の総長してんだよ」

「……族!?」


ぞ、族ってその、暴走族とかの族!?


「俺は……他にもいるけど、ただの不良の集まりの一人で族には入ってねーし、リーダーも族じゃねーし。木岐さんは暴れる事もあるから、来る日はリーダーが俺らに散らばるように命令すんの」

「暴れる!?」


とてもかけ離れた世界!!


「木岐さんはリーダーを溺愛してるし、リーダーの性格とかもちゃんと知ってるから、俺らを把握してても特に何も言ってこない、悪い人じゃ……ないんだ」


社会的には悪い人の仲間入りだけどね。


「リーダーは最高の人。俺らはみんなリーダーがいるからこそ集まるんだ。誰もがリーダーを尊敬してる」