ピーポー ピーポー――。 響くサイレン。 今日も来てるパトカーと救急車。 「今年でもう三回目……」 「やっぱ呪いだよ」 群がる生徒たちが囁く声。 そして――。 「すみません、通りますよー」 呼びかける白い服を着た救急隊員。 ――運ばれて行く、ウチの制服を着た女子生徒―― 原因不明。 意識も不明。 ただわかるのは、それが音楽室前の廊下であるということ。