イジワルな恋人〜番外編〜




屋上へ続く階段にかけられた

『立ち入り禁止』のプレートを無視して
亮が屋上のドアを開けた。


その先には2月の寒空が広がっていて
メイド服の奈緒には少し寒い。


少しだけ吹く風に
体が勝手に震えるものの…

そんな事は気にならなかった。


頭が1つの事で支配されていたから…



「…雪乃さんって亮の何?」


無意識に心の疑問が口をついた。


少し呆然としながら亮を見つめる奈緒に…

亮が少し気まずそうに口を開く。



「…あいつの言った通りだよ。

オレが中学2年の時、あいつが家庭教師としてうちに来た。



…その頃はオレ荒れてたから」


亮が短いため息をつく。






『荒れてたから』?


だから何?





思ってもさすがに聞けなかった。


亮が言いたかった事はなんとなく伝わってきた…

というか、さっきの雪乃の発言で分かってしまっていたから。



.