「亮、中澤先輩と同じ大学だって知ってた?」
途中にある公園で
あんまんを食べながら奈緒が聞いた。
静かな公園は
たまに下校途中の学生が通るだけだった。
「…あぁ。
少し前に聞いた」
ベンチに並んで座りながら話す。
2月の風はやっぱり冷たかったが
不思議とそんなに気にならない。
「そういえばこの公園、
梓たちもよくくるんだって」
奈緒が言うと
亮が顔を歪めた。
「関先輩いい人じゃん(笑)」
「……」
亮が返事をせずに
ピザまんを口に運ぶ。
なんだかピザまんが似合わない亮に少し笑みを浮かべながら
奈緒が目を逸らした。
「本当は好きなくせに素直じゃないなぁ…」
奈緒がからかうように言うと
亮の視線が奈緒に向けられた。
隣からの亮の視線に気づき
奈緒も亮を見ると
亮の顔が近づいてきて…
「ちょ…亮?
ここ…公園だし…」
戸惑った表情を浮かべる奈緒の顔に
ぎりぎりまで近づいて…
奈緒の手に持たれているあんまんを一口食べた。
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