「9歳も違うし…」
「それはオレも結構考えたけど…
まぁなんとかなるだろ」
智也の言葉に美沙の瞳にだんだんと涙が浮かんでくる。
「あたし…わがままだし」
「本当だよ(笑)
なんとかしろよ、その性格」
いつもならケンカ言葉にしか取れない智也の言葉が…
とても優しくて…
美沙の頬を涙が伝った。
「ただの親戚のためにこんなに必死になる男がどこにいるんだよ。
…いい加減気づけ」
うつむいて涙を流す美沙の頭を智也が抱き寄せた。
美沙の肩が震えていて、智也が少し笑う。
「だって…智也あたしが他の男と遊んでも何も言わなかったじゃん」
「それは、美沙がオレを好きだなんて知らなかったから…
他に好きな男がいるなら、それでいいと思ってたし…
無理矢理奪ってまでオレのもんにするつもりもなかったし。
オレは美沙が幸せなら、それが誰の隣だろうが
別にいいと思ってるから。
よく変だって言われるけど…」
「…そうだよ。
好きなら奪ってよ!
智也の考え方絶対に変だよ!」
美沙の言葉を聞いて
智也が抱きしめていた手を離した。
「あっそ。
じゃあそんな変な男やめとけ」
微笑みながらつめたい言葉を言う智也を
美沙が涙目で見つめた。
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