イジワルな恋人〜番外編〜



「心配させんなよ…

オレこの3日間、
ほとんど寝ないでおまえ探してたんだからな?」


智也の顔が真剣で…

いつもは減らず口を叩く美沙も素直にうなづいた。


「…ごめんなさい」


「まぁいいよ。

無事だったんだし…

おまえももうあの事件は忘れろ。

いいな?」


智也の言葉に美沙が黙る。


「…まだ何か不満があるなら言ってみろ。

オレができることならなんとかしてやるから」


…本当に?

顔をあげると優しい顔をした智也が美沙を見つめていて…


美沙がゆっくりと口を開いた。



「…智也の彼女にして」


智也を見据えたまま言った美沙の言葉に
智也が言葉を失う。


「…あたしずっと智也が好きだった!

智也が一緒に居てくれたら…

きっとあの事件も忘れられるから…

もうあんなバカみたいなことしないから。


智也があたしをただの親戚としか思ってないのは分かってる。


だけど…」


「…ちょっと待て」


智也が美沙の言葉をさえぎった。


そして少し考え込んでいた口を開く。


「オレがいつおまえを親戚としか思ってないって言った?」


困ったような顔をして聞く智也に美沙も顔をゆがめる。


「だって…同じ家に住んでても手出さないし…」


「それはけじめだろ?

おまえの親から頼まれてんのに

そのオレがおまえに手を出してどうするんだよ(笑)」


困った顔のまま智也が笑う。


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