「でも加奈の幽霊が犯人じゃなかったら、どう考えても、この中の誰かが犯人の可能性が高くなっちゃうよ」
普段口数の少ない恵子が、いつもより大きな声で言った。
「そこが考えたくない所なのは、みんな同じだよ」
幸子の一言で、みんなぞれぞれ考え込んだ。
誰だって信じてる友達を疑いたくない。でもだからこそ私は真実が知りたいと思う。
「もしこの中で、私に恨みがあるのなら、ハッキリ言って欲しい。ずっと友達だったのに、こんな風にギクシャクするの嫌じゃない?」
朋子が皆に向けて言ったが、朋子に恨みがある者は誰も居なかった。しかし優子と幸子は、ある人物の朋子に対する鋭い視線を見てしまった。
何となく耐えられなかった優子と幸子は、お酒のせいもあるのだろう。猛烈な吐き気に襲われた。
「ちょっと大丈夫? 二人とも具合悪い?」
亜紀が心配してくれ、優子と幸子は揃って無言で頷く。
「そういえば優子、幸子と二人で冷蔵庫のビール飲み尽くして、フロントに貰いに来てたよね。二人共飲みすぎだよ」
苦笑しながら恵子が言った。
「恵子、何で知ってるの〜?」
沙也加が不思議そうに訊いている。
恵子が、大浴場から出た時に、バッタリ優子と会ったいきさつを説明した。
「そうなんだ。じゃあ優子と幸子は寝かせた方がいいね。みんな部屋に戻ろう。おやすみ」
朋子がそう言って、みんなを連れて部屋を出て行った。
普段口数の少ない恵子が、いつもより大きな声で言った。
「そこが考えたくない所なのは、みんな同じだよ」
幸子の一言で、みんなぞれぞれ考え込んだ。
誰だって信じてる友達を疑いたくない。でもだからこそ私は真実が知りたいと思う。
「もしこの中で、私に恨みがあるのなら、ハッキリ言って欲しい。ずっと友達だったのに、こんな風にギクシャクするの嫌じゃない?」
朋子が皆に向けて言ったが、朋子に恨みがある者は誰も居なかった。しかし優子と幸子は、ある人物の朋子に対する鋭い視線を見てしまった。
何となく耐えられなかった優子と幸子は、お酒のせいもあるのだろう。猛烈な吐き気に襲われた。
「ちょっと大丈夫? 二人とも具合悪い?」
亜紀が心配してくれ、優子と幸子は揃って無言で頷く。
「そういえば優子、幸子と二人で冷蔵庫のビール飲み尽くして、フロントに貰いに来てたよね。二人共飲みすぎだよ」
苦笑しながら恵子が言った。
「恵子、何で知ってるの〜?」
沙也加が不思議そうに訊いている。
恵子が、大浴場から出た時に、バッタリ優子と会ったいきさつを説明した。
「そうなんだ。じゃあ優子と幸子は寝かせた方がいいね。みんな部屋に戻ろう。おやすみ」
朋子がそう言って、みんなを連れて部屋を出て行った。