怖い女達

 次の日、会社のパソコンで仕事をしていると、同僚から声をかけられた。


「お前に電話だぞ。変な女から。浮気してるのか〜?」


 同僚は冗談まじりにそう云うが、俺は笑えなかった。

 もしかして、ナナコだったら……。
 いや、まさかな。
 首を振り、気を取り直した俺は電話に出た。

 しかし、受話器から聞こえてきたのは、女の声でも誰の声でもない。ツゥ―ツゥ―という、電話の切れた音だった。


「おい、電話切れてるぞ」


「変だな。俺、保留して、すぐお前に代わったんだけど」


 同僚は首を傾げ、自分の仕事に戻った。

 イタズラ電話か? ナナコの仕業じゃないよな? 俺の会社を知ってるはずないし。

 夜、仕事が終わった俺は、真っ直ぐ帰宅するため歩いていた。

 丁度、駅の改札を通ったところで、胸ポケットに入れてある携帯電話が振動した。

 俺は携帯を取り出し、見ると知らないアドレスから三件のメールが入ってきたようである。