ブラック柚莉から、ホワイト柚莉に戻る。


「でも許せない。私の可愛い杏樹に!」


ポンポンと頭を撫でて、「大丈夫だから」と告げた。


柚莉と別れて、見回りを始める。


「さて…証拠を集めなきゃね」


仕事中は、色々と考えずに済むから楽。


まずは、警視総監に頼んだ鑑定結果を待たないと。

被害者に付いていた毛と陸に付いていた毛が同じものか。




そういえば陸…お願いしたネックレス付けてなかった。

てことは、マリナが付けてるはずだよね?

あれに何かしら変化が起きれば、証拠になる。



「あとは―……」


マリナを調伏出来るように、準備しておかないとね…。


前は、じいちゃんが準備して持って来てくれたからねぇ。

あの後…病院で『準備もせずに、退治に行くとは大馬鹿者じゃのぉ…修行が足りん!!』