ある寒い日の午後…。

事件は起きた。



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――陸Side――



「陸ぅ〜〜♪」


撮影が終了した途端、マリナが抱き着いてくる。



それを受け止め、抱きしめ返した。



マリナの髪から甘ったるい香りが漂う。

ちょっと香水がキツめ…(笑)





でも………。


何か、自分が間違っているような気がする。



俺のしていることは、正しいのか…?


何か大きな間違いをしているような気がしてならない。



今の俺にとって大切なモノは…
“黒田マリナ”なはず。


だが……時々……

『陸っ…!』


懐かしい声が聞こえるんだ。