「足りないなら………」



押さえていた手を掴み、もう一度叩かれた。



最初より遥かに強く。



「………っ………」

「マリナ最高〜♪」

ニヤニヤあたしを見る。




もう良い…………


約束破るけど……我慢出来ない。


じいちゃんから説教を食らおうが、どうでも良い。






気が済んだのか、あたしから離れて控室へと帰って行くマリナとモデル達。




その姿を眺めて小さく呪文を呟く。




「ゆらべゆらべゆらゆらと。

我の怒り…天に近く海より深し…


願わくは……我の頼みを力に変え彼女等に天罰を」



呪歌を繰り返し唱える。










それからの数日…彼女達は原因不明の高熱に悩まされることとなった。