――――――――…………
それから数十分。
オレはなんとか兄さんを説得して、外食は基本的に三日に一回ということになった。
それでも十分多い気がするが、「お金の方はなんとかする」という兄さんの言葉を信じることにしたのだ。
「にしても……フフフ」
「?どーしたんだよ」
「……いや。
彼女いないんだなーと思ってさ」
幸せそうな表情の兄さんに、オレは顔をしかめる。
……弟に彼女がいないのって、兄として嬉しいことなのか?
「まぁ、そっか。
まだ14歳だもんな。
彼女なんてまだ早いか」
「……もうすぐ15歳だ」
少し間を置いてそう返すと、兄さんは笑いながらオレの頭をクシャクシャと撫でた。
「あはは、14も15も、オレから見ればまだ子供だよ」
「……ふん」
兄さんはそうやって、いつもオレを子供扱いする。
……確かに、兄さんはオレよりずっと年上だけど。
精神年齢は、絶対オレの方が上なのに!
それに、14歳で付き合ったり何たりするのは、早くもなんともない。
実際、クラスにはカップルだっている。
大体……
「そーゆう兄さんはどうなんだよ?」
.

