「早乙女さん。」 校門で立っていたら、声をかけられた。見ると、そこに居たのは知らない男子で、黙って見つめると彼は赤面した。 「……………何か、用ですか。」 「えっと…、」 男子は、制服のポケットから白い封筒を取り出した。 「…これ、読んでください!」 差し出された装飾も何も無い封筒を受け取ると、男子は道路を走って行ってしまった。 ………………。 とりあえず、開いて読みはじめた少女は数秒後、校門前で硬直した―。