a scar -傷痕-


幻聴なんて…
今考えりゃ今のあたしには普通で。

睡眠薬+安定剤飲んでれば少しはなるのが当たり前じゃんって。

でもあの態度には正直驚いた。

薄暗い交差点の中で青信号を待っていると、うるさいバイクがあたしの目の前を通り過ぎた。

「……拓巳」

そんな訳ないか。
バイクだからって元カレと思うなんて…

でもそのバイクはすぐ近くのコンビニで急に止まって。