振られたら…


失恋したらきっと



ご飯なんか食べられないと思ってた。




普段通りになんて過ごせなくて…


大好きな牛乳プリンもきっと喉を通らなくて…




そう思ってたのに…










家に着き、

麦茶を飲もうと冷蔵庫を開けると、2つ入っていた牛乳プリン。



「今日までだから食べちゃって」



母親に言われ

みのりは2つのプリンを完食してから自分の部屋に行った。






…普通に食べられるし




味覚だってちゃんとあるし…






みのりはカバンを机の上に置くと

ベットの上に座った。



そしてポケットからケータイを取り出す。





発信履歴を押すと


12時37分
自動車教習所



みのりの告白が夢じゃない事を教えてくれた。







…あれ?



ちょっと待って…




みのりが慌ててクリアキーを押し

着信履歴を呼び出した。



12時43分
09093……






表示された番号に…

みのりの胸が締め付けられる。




…これ


浅井さんの番号だ…




知っていたって

何もできない事は分かっていた。




それでも

うれしかった。




告白した時みたいに
胸がドキドキしていた。







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