大阪市内某ホテル…… 「あっあっああっ…!」 その一室には、女の艶めきを帯びた甲高い声が響き渡っていた。 薄暗い部屋。怪しく漏れる少しの光、響く乱れた声。 その一室のドアを、突然勢い良く開く音が静かなホテルの廊下に響いた。 「篥っ!AVを観るなーっ!しかも大音量だし!響いてるし!」 …そう、ここはツアーで来ていたシュガビ一行の泊まるホテルで、この一室は三人の部屋である。 風呂上がりの順平は、部屋から怪しい声が響くのが聞こえ、中の事情をすぐに察知したのだ。