「ったく、由梨のヤツ・・・」 俺は、着いていた席を一度下がって由梨の席に向かった。 「失礼します」 由梨についていてくれた先輩ホストに、俺の友達だと事情を話し、 由梨を帰すことにした。 「由梨、明日もガッコーあるんだから、今日はこれくらいにしとけ」 「珠樹のばーか、どーんかーん」 立ち上がって俺の頭を叩こうとしたのか、 かすって、足元がふらついた。 「おっとーーー」 どこから現れたのか?カナタが由梨の体を支えた。