「来ちゃった~ ふふっ」 おどけて笑ってみせる由梨。 「えーー、ミズキの知り合いなの?」 俺と由梨を交互に見て、問いかけるカナタ。 「あ、あぁ、ガッコの友達、鈴木由梨」 「ヨロシクね、えっと・・・」 首をかしげ、カナタを見つめる由梨 「俺、カナタ、ミズキと同期、よろしく、どうぞお手を、由梨さん」 そう言って再び、胸に手をあて、由梨に差し出した。 「ふふっ、ありがとう」 カナタの差し出された手に、由梨の手が乗せられ、 階段を降りる2人。 そのあとを、俺も降りて、店に入った。