ラブ☆シェア


俺と彼女は、隼人の車の後部座席に乗り込んだ。



隼人が、彼女に職場の場所を聞く。



「SNビルってわかる?」



「えぇ、わかります。ここからだと30分くらいですね」



「悪いわね、よろしくお願いします」



そう言うと、彼女は、座席に深く座り、目を閉じた。



まだ、辛そうなのか、



彼女は、俺の肩にもたれかかってきた。



「ごめん、着くまで、肩借りるね。」



「はい」


静かな車内に、FMの音楽だけが、流れた。