ラブ☆シェア


「え?22:00ちょい過ぎくらいですけど!?」



「えーっ!?マジでっ!」


そう言うと、
あと少し残っていた点滴の針を抜き、
ベッドから降りようとした。



「ちょ、ちょっと!?何するんですかっ!?」



病室を出ようとする彼女の腕を掴んだ。



「何って、仕事いかなきゃ!穴空けられないのよ」



なおも、俺の腕を振り払おうとしてる



「仕事って!まだ熱あるでしょ?!」



「代わりがいないからダメなのっ!」



彼女の表情が、真剣なものになった。



「わかりました。じゃあ、こうしたら?」



俺と彼女の真ん中に立ち、淡々と話す隼人。



「薬が処方されてますから、実さんは、これを飲んで。」



袋から、3種類ほどの錠剤とペットボトルの水を渡し、



「俺の車で、俺と珠樹で、実さんの職場に送りますから」



「わかった」



そう言って、彼女は、薬を飲み、



携帯で職場に連絡を入れて、



おとなしく隼人の言うことをきいた。