「点滴と薬を飲んで安静にしてれば回復するわよ。 インフルエンザじゃないから、安心して。 じゃ、私は行くわね」 「サンキュ、姉貴」 病室で、隼人のお姉さんに処置をしてもらい、 隼人と2人、 点滴を受ける彼女に付き添っていた。 「珠樹、バイト、いいのか?」 「あぁ、遅れて入るって、おじさんには伝えてある」 「それと、木村先生には?」 「あぁ、理子を通じて連絡入れてもらったから、もうすぐ来んじゃね?」 ベッドの傍で、話す俺たちの声で、 「う、うーん・・・・」 彼女がゆっくりと目を覚ました。