15分ほど経って、隼人からケータイに連絡が入った。 『マンションの入り口に車停めてるから降りてこいよ』 「了解」 とりあえず、テーブルの上にあった、彼女の携帯と、 ソファーに掛けてあった、彼女のカーディガンを掴み、 彼女をおぶって、部屋を出た。 「・・・・ぅじ、ゆーじぃ・・・・」 誰かの名前を呟いている。